発言の意図
米国電気自動車メーカーCEOのマスク氏は5月31日に同社幹部宛に送付したとみられる電子メールで、「リモート勤務を希望する人は週に最低40時間オフィスで勤務しなければならない。さもなくばテスラを退社してもらう。」というような内容のメールを出されたようです。(Bloombergより)
このメールに関して、どのような意図が含まれているのでしょうか?
私は古い人間なのか、実際に現場に行って初めて見えて来るものがありますし、面と面をつきあわせて話を聞かないと、理解が不十分でもやもやした感覚になります。恐らくですが、人と人とのコミュニケーションは言葉以外の要素、微妙な表情、声のトーン、仕草なども関係しているからではないでしょうか? 継続は力なりで、時間の経過とともに人間の関係性に差が出てくる可能性はございます。
仕事の生産性に関しては、その内容によって一長一短があると思います。人と人とのコミュニケーションが必要なく、個人で黙々とする仕事/作業に関しては、生産性はあがるかもしれませんが、仕事以外の付き合いや、雑談(将来気付きを与えてくれるかもしれない)、個人ではなく全体に関わる仕事、或いはボラティアで自ら率先してする仕事以外の事など、チームビルディングを補完するには必要な要素で、現場で初めて実感できる事ではないでしょうか?
当社はアメリカからも製品の輸入をしておりますが、製品によっては注文から受取まで1年かかるものも出てきています。理由は様々ですが、在宅者のウエートが増えて ”生産力が落ちているのでは?”と疑ってしまう事があります。リモートワーカーが、オフィスにもどる事で、ビルオーナーの家賃収入が増え、車や交通機関の利用者が増え、外で食事をして買い物をする。オフィスで電気、ガス、水道を消費し、ゴミが出て、業者が回収に来きて、それをリサイクルする流れもできる。果して、リモートワーク/オフィスワーク どちらがアメリカ経済の成長にとってはプラスに働くのでしょうか?