アサリの食害
(独)水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所によると、
現在アサリの漁場での代表的な食害生物は、
サキグロタマツメタガイ、ナルトビエイ、ヒトデ類、キセワタなどですが、
その中でナルトトビエイは、1989年にはじめて長崎で捕獲され、その生息域が年々広がるとともに(温暖化の影響か)、アサリやタイラギへの食害が報告され、2003年から漁業従事者による大規模な組織的な駆除活動が行われています。食害を防ぐためにネットを張ったりと、かなりご苦労をされているようです。駆除したナルトビエイは家畜や魚の飼料を作る原料として利用されるほか、新しい食材としても活用されるそうですが、一般の釣り人が狙って釣れるような魚類ではないので、報奨金制度をもうけても良いのではないでしょうか?(ある会社社長のアイデア)また、有明、小野田あたりが2大来遊海域になっているようなので、ご当地の名産品の開発、各部位の商品化など、食用以外の用途にも幅が広がる可能性はあると思います。