日本経済新聞2022.10.2 1面
日本経済新聞2022.10.2 1面の記事
世界債権・株 価値44兆㌦(約6300兆円)減 減少幅最大GDPの半分 4~9月
ポイント
各国中銀は夏場にかけて金融引締めの姿勢を強める→国債利回り上昇→債券価格急落
世界の債券残高 9月に20兆㌦減り 125兆㌦になった。1990年以降最大の減少額
金利急上昇→景気後退懸念→世界同時株安 3月時点から24兆㌦減 2001年以降最大
債券+株の減少額 44兆㌦=世界のGDPの約半分 ←投資家金融機関の損失
← システミックリスクの懸念(金融機関の連鎖破綻)
英国:国債急落→年金破綻リスク→中央銀行が買い支え
欧州電力会社:価格下落ヘッジの先物の評価損が膨らみマージンコールを求められた。
→北欧各国の政府は電力会社への資金支援
デリバティブ残高の想定600兆㌦
信用力の低い社債 米国で平均9.5% 欧州で8%の利回り(1年前の2~3倍)
中国の不動産会社の低格付け社債には買い手がつかない。
海外発行の社債の45%は今年デフォルトの見込み(ゴールドマンサックス)
新興国:ドル建て債での資金を得にくく、ドル高による債務負担は増加
日本:日銀が金融緩和継続 債券価値の低下は小幅 4~9月の日経平均下落率7%
ご参考まで
日本の国債残高と各国の国債発行額がGDPに占める割合
日本:2022年末 1026兆円 256.9% 内約半分を日銀が保有 ほとんどは円建て
イタリア:154.8%
アメリカ:133.3%
フランス:115.8%
カナダ:109.9%
イギリス:108.9%
ドイツ:72.5%
各国とも資産がある故、それを加味した場合の純負債比率は20%弱と推定G7平均値よりも低い