BCP
BCP(business continuity planning 事業継続計画)とは、緊急を要する事態が発生した時に、被害を最小限に抑え、復旧をはかる為に予めたてておく計画の事です。
昨今この考え方に、レジリエンス(regilience 回復力、復元力)などの概念が入ってきております。
製造業においてBCPを策定する上では、先ずサプライチェーンの把握をする必要があります。出発原料はどこで生産され、どのような過程を経て最終製品になっているか、その中でどのようなリスクが存在し、サプライチェーンが崩壊した時には、どのような代替案をすすめる事が出来るか?というものです。(守秘義務の観点からすべてを開示していただけない場合もございます)
事実BCPの観点から、使用中の原材料や副原料、あるいは消耗品を複数購買にしている企業様は多数おられると思います。昨今の傾向として感じるのは、余力の製造キャパを持ちながら製造しているメーカーが少ないのでは?と感じる事です。決められた生産計画をもとに製造しているので、急な増加には対応が出来ず、プラント設備の事故で製造がストップした場合に、他メーカーでカバーする事が出来ないケースも出てきているのではないかと思います。
国内で余力がなければ、海外に頼るしか方法がないのですが、同じような問い合わせを海外にする先が増えて来ると、価格が次第に上昇し、国内価格もそれに応じて押し上がる傾向にあります。現在は、グローバル調達をしておられる企業様も多くなりましたので、海外の工場がストップした事で、国内の需給がタイトになる傾向が増えてきました。