ジェネリック医薬品
昨今医薬品が不足しているという話を耳にする事が多くなりましたが、私にはあまり関係の無い事だと思っておりました。先日、現在服用している薬の在庫が十分で無い為、後日郵送しますと言われた時に初めて実感が湧きました。
前の総合病院でジェネリックに変更し、現在は別のジェネリックメーカー品に変更、経営再建中と検査不正があったメーカーで、在庫を確保していただけたのかどうか不安があります。
ジェネリック医薬品業界の現状と課題に関しては、日本ジェネリック製薬協会様がまとめておられる資料が非常にわかりやすいので、興味のある方はみていただきたいのですが、一部の内容を抜粋させていただくと、後発医薬品・長期収載品の数量と後発医薬品の数量シェアは、2021年実績で79.5%まで上がっています。薬価改定により収益が悪化する事に加え、原薬の高騰、為替変動(円安)、包材価格の上昇、運賃・労務費の上昇など、とりわけ低薬価品の収益性は急激に悪化して
きているようです。海外ジェネリックメーカーは、日本3大メーカーと比較して規模がかなり大きいですが、それでも従来型の後発品ビジネスの収益は悪化しており、原薬、バイオシミラー、新薬、DXなど、他の事業で収益の安定化をはかる企業が増えているようです。私個人の考えですが、ジェネリックの品質確保と安定供給を行う為には、度重なる薬価改定で、採算が悪化しているジェネリックに関しては、薬価改定(引上げ)が必要ではないか?と考えます。逆に医療費が上がってしまうのではないか?という議論もありますが、本当に必要な薬はジャストインタイムで供給されないと、結果として更に医療費が増大するリスクがあります。OECD38カ国中、一人当たりの医療支出は平均値よりも高く15位(2021年実績)、今後益々増大する事は予測されます。自己負担額を上げて対応するしかないと思いますが、同時進行で成功報酬型の予防対策などの展開があればと考えます。(すでにあるかもしれませんが、BMIを低下させる為の食事管理を日々打ち込むのではなく、写真をアップロードしてAIに判断させ、自動的にカロリーを計算する。現行の持病と食事データに基づき、食事の量や飲酒の回数をどのくらいの期間で減らしていくかを導き出す。)