MOF(有機金属錯体)
公開済み by 福永芳顕 -U174の 社長独言/備忘録 · 木曜日 09 10月 2025 · 1:00
Tags: MOF, 有機金属錯体, 材料科学, 結晶構造, 吸着特性, 環境応用, エネルギー貯蔵, 触媒, ナノテクノロジー, 研究開発, DAC, 二酸化炭素
Tags: MOF, 有機金属錯体, 材料科学, 結晶構造, 吸着特性, 環境応用, エネルギー貯蔵, 触媒, ナノテクノロジー, 研究開発, DAC, 二酸化炭素
先日、MOF(有機金属錯体)の開発に貢献された北村先生が、ノーベル化学賞を受賞されました。1997年に発表された、微小な細孔を持つ多孔質の材料で、規則性の高い格子状構造内に気体やターゲットとする素材を出し入れできる可能性がある為、多方面で開発や応用がすすめられております。既に市場に出ている製品も多々ございますが、素材メーカー、商社、行政機関、スタートアップなど、様々な業態が参入している市場でもあります。
先週、幕張メッセで開催された展示会で、ある出展者様が農業向けのDAC(空気から二酸化炭素を取り出す装置)を出しておられたので、どのような吸着材が使用されているのか気になっていました。海外のベンチャー企業が、大手石油メジャーと組んで、大規模なDACの開発とcarbon capture and storage (CCS)や、そこから燃料や化学品を製造するという事に取組んでいたので、規模感が大きすぎて、当社では縁の無い技術だと感じておりました。しかしながら、今回出展されていたDACはサイズ30kg程度の装置にて非常に小さく、金額も手に届くレベルになっていた為、農業のみならず応用の幅が広がる事を期待したいと思います。(DACに使用される吸着材の1つにMOFがございます。)
そのような中、当社でもMOFに関しては取り扱いがございます。以前、あるインフラ関連のメーカー様が、行政関連の製品サイトで、MOFの用途展開を募集しておられたので検討した事があったのですが、馴染みの無い素材だった事と、既存の製品と比較して比表面積が小さかった事から検討を避けた事がございます。その後、水処理関連を素材を探索する中で、MOFが入っている濾過材を発見し、様々な化学物質を吸着出来る事から非常に新しい技術ではないかと感じて、サンプルを取り寄せて簡易テストし、カタログを掲載させていただいております。(Watch Water®社 FERROLOX-X https://watchwater.com/hydrosorb/
HydroSorb https://watchwater.com/hydrosorb/
