AI検索による我社が把握していない"三泰”の歴史
三泰産業株式会社のルーツに関しましては、当社創業者である故福永忠秋が記した 一老人の人生航路の中で、昭和22年9月1日 三井物産㈱広島支店の新会社として三泰産業㈱が創立 資本金 195,000円 社長 保田 正一（三井物産㈱ 広島支店長）従業員約20名 本社所在地 広島市立町十七番地とありますが、
三井事業史 本編 第3巻下（2001．3）及び中の中では、昭和14年11月7日三泰産業株式会社設立を決定し、 昭和15年1月22日 三泰産業株式会社設立（公称資本金三〇〇万円全額払込済）長春、ハルピン、四平街の糧桟を起源とする三会社の合弁とありますので、母体となる会社は、戦前に中国で設立されていた可能性がございます。
また、”三泰”という名前の由来ですが、恐らく三井物産が明治 40年 5月に中国の有力商、東永茂・西義順と1907年に合同して設立した”三泰油坊”からきていると考えられます。元々、三井物産は中国東北地方において、中国商人と豆粕の取引をしており、1800年代後半から1900年代前半にかけて共同で油坊を開設する事を考えておりました。当時大豆取引の中心地であった営口において新式油坊を建設する土地が無く、大連に上記の中国商と共同で油坊を建設をするに至りました。東永茂・西義順は、営口で油坊の経営にも携わっていたようで、彼らの経験を利用したかった事や、現地での競合を避けたかった事もあったのではないかと推察されます。（日本商社の中国進出 について 1895 1931―三井物産を中心に）また、三泰油坊設立の直接的な契機が、前年に設立された小寺機器油房の設立にあったことなどが指摘されています。（小峰和夫｢日本商社と満洲油房業｣(『日本大学農獣医学部一般教養研究紀要』第号,年) 1920年代には、大連や満州地域に油坊が乱立し稼働率の低下により倒産する会社が増加、金融危機なども拍車をかけました。また、満鉄が大豆に注いだ情熱は並大抵ではなく、30年間で設立した農事試験所関係施設は90ヶ所、中央試験所は総勢千名を超える体制、発表された研究報告は約1,000件、取得した特許は349件、実用新案47件と華々しい成果をあげています。第二次世界大戦前の日本は、アメリカからの輸入に頼っていた燃料油を止められた為、大豆油を原料とするバイオ燃料の研究にも取り組んでいたようです。（大豆が歩んだ近代史 その8「満鉄の大豆ビジネス」）https://www7b.biglobe.ne.jp/~rakusyotei/kindaishi.html
1945年8月15日現在の満関地域における三井系主要事業会社 三井事業史 本編 第3巻下（2001．3）によると、三井物産奉天支店の関連会社に、三泰油脂工業、三泰産業（東亜農産工業、三江製油、三宝窯業）、営口三泰桟がございました。
注：現在の三泰産業株式会社は、当時中国に設立された三泰産業株式会社からの業務の引継ぎや三井物産株式会社との資本関係はございません。
上記は、AI検索エンジン Perplexity を活用して得られた複数の史実、文献情報、ブログ内容を再構成したものですが、現在の国際情勢、国際貿易、及びグローバルの石油化学業界などをみると、歴史は繰り返しており、人間の思考の根幹は殆ど変わっていないと感じます。
