制御性T細胞
公開済み by 福永芳顕 -U174の 社長独言/備忘録 · 火曜日 07 10月 2025 · 1:00
Tags: 制御性T細胞, 免疫系, 免疫調節, T細胞, 自己免疫, 癌免疫療法, 免疫療法, 生物学, 医療研究, 炎症
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2025年のノーベル生理学・医学賞が発表され、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの特任教授 坂口先生が受賞されました。人間の体内において、過剰な免疫反応にブレーキをかける制御性T細胞(レギュラトリーT細胞)を発見し、その機能を明らかにした功績が評価されました。
私が大学の授業で免疫学を学んでいた当時(多田富雄先生 免疫学の意味論他)では制御性T細胞は未だ発見されておらず、1970年代に、獲得免疫を持っているT細胞が、ヘルパーT細胞の指令を打ち消して、免疫反応を終了させるという抑制性T細胞(サプレッサーT細胞)の考え方が提唱されていました。しかしながら、実体を発見する事が出来ず、分子生物学で説明がつかなかった為、離れていく研究者が増えていったようです。先生は、JT生命誌研究館 https://brh.co.jp/s_library/interview/89/ の中で、
1つのことを本当に理解するのは、何かを読んですぐにできるというものではありません。まずは頭の中に入れた知識がしかるべき所に定着する時間、さらにはそれをうまく使えるようになる時間が必要です。xxxxxxxxxx 「何事にも時間がかかる」、これが自身の人生から得た教訓です。 とおっしゃっています。
私自身、事業開発部に所属しておりますので、当社では今まで取り扱った事がない製品、原材料、副原料、消耗品、機器、サービスなどを検討、検証する事が多いのですが、実際の用途と異なる使い方の場合は、様々な情報ソースを調べるようにしています。時間がかかり過ぎて断念する事もありますが、過去検討したものが、時代背景も変わり、今になって脚光を浴びるものも出てくると感じています。息の長いレガシー製品・技術には、別の用途が必ずあるはずです。時間はかかりますが、辛抱強く継続する事が大事だと思います。
