ホルムズ海峡閉鎖に伴う足元のサプライチェーンとAI
公開済み by 福永芳顕 -U174の 社長独言/備忘録 · 金曜日 27 3月 2026 · 1:00
Tags: 足元, サプライチェーン, AI, 物流, テクノロジー, 自動化, 効率化, データ分析, ビジネス, イノベーション
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ホルムズ海峡封鎖の影響に関しまして、ナフサ関連製品(化学品)の供給問題が漸く報道等で取りあげられはじめた中で、我々の実務以外のところではやく反応していたのは、機関投資家、メーカーの株価、専門ニュースだったように思います。
仕事柄、サプライチェーンの何が止まれば、どのような原料、副原料、製品の製造に影響が出るかをみているので、足元の状況は今までに経験をした事が無い程の危機感です。日々局面がかわってきていますが、大元の原料、製品が輸入できなければ状況はかわりませんし、タイムリミットだけが迫ってきております。我々が現時点で出来る事を最大限で行うしか方法が無く、サプライチェーンに携わっておられる個々の企業様も同様の状況であると認識しております。
この状況は、コロナ禍のアルコール製剤不足、中国尿素タイト化によるアドブルー(尿素水)不足時の前段階に似通っております。ただし、今回の場合はタイムリミットの時間軸が異なるだけで、ほぼすべての化学品で同様の事がおこるリスクがございます。原油・ナフサ・中東からの輸入ウエートが高い化学品 → 原油・ナフサから製造された基礎化学品 → 基礎化学品から製造される化学品 → 末端製品 サプライチェーンの一か所で在庫が無くなり、末端製品の出荷が出来なくなった時に(ネットで購入が出来ない。スーパーの棚から消える。)初めて、消費者サイドで事の重大さに気付きます。
我々も足元の情報を収集する事に追われておりますが、タイムリーに発信される公式情報(企業の公式レターやホームページでの発信)以外で、非公式情報、噂レベルを、AIを活用して拾っています。(サプライチェーンのリスクを可視化するサービスも世の中にはございます) それを現場レベルでの事実情報と組み合わせる事で、次に起こるであろう事を予測し、一部ではありますが、速めの意思決定にうつしております。
東日本震災やコロナ禍でどのような事があったかを意識した時、足元の状況に自然災害やパンデミックが複合的に起こった時の最大リスクをとるところまでは至っておりませんが、日常的な備えは、Just IN TIME ではなく、JUST IN CASEにすべきであると、改めて感じております。 この状況がいつまで続くのかわかりませんが、今回の事を教訓にして、国家としてのナフサの備蓄や化学品プラントリニューアルへの補助金の拠出、危険物物流に関わる規制の緩和を検討し、早期に実施すべきかと思います。何よりも中東に平和が訪れる事を祈るばかりです。
